29人が本棚に入れています
本棚に追加
誰も俺の家に泊まっていたとは思うまい、中学生くらいの少女が乱入して来た教室はパニック状態にある。
優真の妹とだけあって負けず劣らず可愛らしい、問題なのはメイド服と言う格好だろう。
優歌「男…だよね?」
優真「うん」
珍しく素直すぎる言葉が見られない、俺の事を隠してくれているようだ。
優歌「何処のどいつが…、お姉ちゃん?」
優真「………………内緒」
嘘が得意ではない優真、隠すのが気持ち悪いのか自分を抱いているようにして震えている。
優歌「……お姉ちゃんがそこまで言うなら何も聞かない、皆さんお騒がせしました」
優歌がいなくなってからもざわめく教室、優真が男の家に泊まった話で持ちきりだった。
優真「先生…泣いて来ます…」
英語「えっ…あぁ…、空乃さん!?」
宇宙人でも悲しむのだろうか、宇宙人でも助けが欲しいものなのだろうか。
俺「お腹痛いのでトイレに行ってきます、長引くと思いますよ!」
優真は勝手に家に泊まっているが何かの責任を感じてしまった、追い詰めてしまった元凶であるという責任だと思う。
俺「優真、優うっ!?」
階段の裏に引き込まれる俺、優真に手を引かれたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!