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笑顔で俺を受け入れてくれる優真、折り紙の千羽鶴ではなくスケッチブックに描いた数えきれない鶴を見せてくれた。
俺「上手いなぁ…」
優真「ちゃんと千羽鶴、おまじない届いた」
千羽鶴を何か勘違いしている様だ、千羽鶴について詳しく聞かずにやり遂げてしまったのだろう。
優真「一、お腹空いてると思ってカレー持って来た」
俺「ここ…病院だろ?多分怒られるからここで開けたらダメだぞ?」
不思議そうな顔をしたが承諾してくれた、病院でのカレーは暴動が起きるとか言うイメージがあるのは俺だけだろう。
俺「そう言えば学校は…」
優真「日曜日はお休み、ゆっくり休んで良い日」
なついて来た猫の様に顔を擦り寄せて来た優真、ちょうど良い所を見付けたのかそのまま寝息を立てた。
俺「また………動けないのか…」
寂しく近くのナースコールを押す、起きた事を報せる為に。
普段ならこんな事で呼び出したらいけないのだろう、この病院は暇な人が多いのだ。
俺「何で知ってるんだよ…俺…」
何度か来た事がある病院なのか知っている、やっぱり記憶は曖昧だが。
*「よう、一ちゃん久しぶり!」
俺「………何かすごいの来た…」
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