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年齢不詳の元気な人が来た、明らかに知っている人物なのだろう。
*「12年振りかな、お姉さんの事覚えてる?」
俺「すいません、記憶は曖昧で…」
神業とも言えるスピードで優真を起こさずに隣のベッドに寝かせる、12年も前となると5歳くらいの記憶になる。
*「気にしない気にしない、私も昨日まで忘れてたから!」
元気に笑うのは看護師の佐伯和未(サエキナゴミ)さん、少なくとも12年も看護師をしているのは驚きだ。
和未「その様子じゃ…まだ記憶が壊れてんだね、もう一度言っとくけど記憶が飛んだりする病気だよ」
俺「俺…忘れてました…」
詳しい名前は覚えてないけど記憶がなくなる病気だった、命に関わる事ではないが2年以上前の記憶が取り出しづらくなる。
和未「普通の人間との違いがわかりにくい病気でね、本当にノーベルものだよ!」
楽しそうに頭を撫でて来る和未さん、少し上の先輩を相手してる様だった。
俺「俺の家族は…家族については知ってますか?」
和未「家族ね…、実の姉が生きているって所は知ってるかな」
両親は死んでいる、何故死んでしまったのかは知らないままだった。
俺「それって…」
和未「久しぶり、我が弟!」
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