刺客の来襲

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優真「一…無事…かっかふっ…」 俺「ゆう…ま…?」 優真の血であった、俺を庇ったのだ。 ファイ「邪魔が!」 レイン「一旦引こう」 後ろに下がったシスターズはコンクリートの壁に吸い込まれた、残されたのは肩で息をする優真との二人だけ。 俺「優真!」 優真「大丈夫…、傷を塞げば…お昼には…戻るから…」 血は優真の制服を赤く染めて行く、止まる気配が無い。 優真「私は…人形だから…、作り替えるのも…簡単…」 俺「もう喋るな!」 鞄の中にあるタオルだけでは二つの穴を塞ぐのは無理だった、タオルも一瞬で赤く染まってしまう。 優真「隣の…星…、一方的に嫌う人達…」 戦争の火種になりそうなのは利用すると言っていたが、狙われた理由がそこでつながる。 優真「体液の停止に成功…、回復率20パーセント…肩を借りれば学校に行けるよ…」 俺「あっ…あぁ、でもその服装はまずいと思う」 制服には合計4つの穴と血の痕、本人は気にしないみたいだが周囲の目もある。 優真「一、遅刻しちゃう…」 俺「俺のジャージ貸すから、頼むから着替えてくれ」 出すのが面倒でいつでも入っているジャージ、ジャージは赤いからなんとか誤魔化せるかも知れない。
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