怪しい影

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月蝕の日、ニュースで言ってた気がするけど3日後の話。 3日も寝ていたのだろうか、辺りは静かで物音が無い。 俺「ここは…」 優歌「病院…と言うか、時間の止まった世界の病院ですね」 時間の止まった世界、時計も点滴も止まっていた。 俺「流石にもう驚く事は無いかな…」 優歌「そう思うのなら私は構いませんが、油断すれば死ぬ事を頭の何処かに置いて行動して下さいっ…ね?」 優歌が投げたナイフの先にはグロテスクな監視カメラの様な物、戦争はすでに始まっていると言わんばかりの眼差しだった。 監視カメラの様な物は動物の肉塊で出来ている様な異様な色をしている、ナイフの刺さった場所からは血が出ているみたいだ。 俺「やっぱ、驚く事はまだまだありそうだな…」 優歌「そうですね、私は貴方を守れるなら問題無いんですが」 普段は表情が豊かなのに、こう言った宇宙人の関係になると表情が無くなる。 優歌「なるべく離れないで下さい、説明は後々しますので」 ゴーグルの様な機械を着けて俺の手を引く優歌、辺りを見回したが優真の姿は何処にもなかった。 俺「宇宙人同士の喧嘩か何かだろ?」 優歌「馬鹿ですか?死にますよ?」
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