怪しい影

5/10
前へ
/60ページ
次へ
遠慮したのにもかかわらず拳銃を胸ポケットに入れてくる、明らかにはみ出ているのがわかるからズボンのポケットに入れておいた。 優歌「流石に自信がなくなって来たので」 俺「使う日が来ない事を祈るよ…」 ~*~ ファイ「生きてる?」 荒い呼吸で同じ顔の相手に話しかけるファイ、十字架とは違う形だが大きな剣を杖にしないと立てないくらいの疲労がファイの顔からは窺える。 レイン「ファイお姉ちゃんが生きてるなら、そうかもね」 レインも同じく荒い呼吸、二人の目の前には顔を覆い隠した人物がいる。 *「どうした、終りか?」 黒いマントで体を包む人物は腕一本しか出していない、相手は腕一本だけで二人を疲れさせたのだ。 *「協奏曲、やはり時間差の攻撃も楽しいな」 ファイ「…るさいわね、戦場の指揮者」 戦場の指揮者と言う通り名がある戦士、宇宙の戦場で知らない人がいない有名人。 諒「地球では水城諒(ミズキマコト)と言う名前なんだが、クァシャ・ツァンバーと言う名が本名だ」 人間が発音出来るかギリギリの名前だったので、日本では水城諒と言う名前にしろと上司に言われたらしい。 ファイ「レイン、トップギアにするよ!」 レイン「体がもつかな…、死んでも知らないからね」
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加