怪しい影

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今にも倒れそうな二人は力を振り絞る、次に動きだしたら二人は止まる事がない。 諒「そろそろ終演だよ、終止符を打つまでに止まったら嫌だからね」 その場に三人以外の人物が居たなら見えてないだろうスピードで動く、三人の戦いは止まってしまったら敗北が決まってしまう。 諒「楽しいけど終りにしよう、協奏曲は同時に終わると気持ち良いよね」 流れる様な動きでファイとレインの動きを捉える、二人が同時に攻撃したその刹那。 ファイ「かっ……」 レイン「うっ……」 双子は足を止めた、剣を持つ力も残っていない。 諒「安心しな、峰打ちだから」 ?「待って…」 血を浴びた制服、血で鈍器としてしか役に立たない大きな剣を持った優真がいた。 優真「一が行く道、開けて」 諒「雇われたら最後までやる主義なんだ、簡単には通せない」 今度は片手では無い、銀色に輝く刃が二本出ている。 諒「この扉は開かせない…」 優真「一、行ってきます…」 響き渡る金属音、振るう度に飛び散る血液。 諒「変奏曲か、それどころか不協和音だ!」 優真「私は、死なない」 一にとっての敵になる人がいる限り、刃を振るうと決めた優真。 諒「手加減が出来そうに無いな、息の根を止める!」 優真「速い…」
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