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俺「なんだよ…それ…、何かのドッキリか?それとも…」
優真「本気、誰でも良く無いから貴方なの」
言葉が見付からなかった、真剣な眼差しを見ていると何も言わせてくれない気がした。
優真「私の事、嫌い?」
俺「嫌いじゃ…ない、嫌いじゃないことは本当だと思う…」
優真は優しく抱きしめてくれた、小さくて柔らかいその体は強く抱くと壊れるんじゃないかと思うくらい軽かった。
優真「火星の隣から来た、宇宙人って呼ばれる人が作った人形だよ」
俺「宇宙で見ると近いな、俺は多分平凡な人間の高校だ」
薄くても感情があって温かい優真、人形なんて思えないくらい優しい心を持っている。
俺「俺は優真の言う事をなるべく受け入れる」
何でかはわからない、でもそうしたくて仕方がなかった。
優真「わかった」
俺「注意しとくけど、嫌いじゃない…だけだからな…」
何故か強く言えない、上手く言葉に出来ないみたいだ。
優真「よろしくね、御崎一」
俺の名前は御崎一(ミサキハジメ)、世界一、いや宇宙一平凡な人間。
俺の家には宇宙人が住み着く事になったのが唯一の平凡から反れた出来事です、俺は今日も生きてる程度に元気です。
俺「一で良い、宇宙人でもなんでも受け入れてやる」
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