刺客の来襲

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俺は平凡な高校生の人間、隣に居る無表情の美少女はメイドインスペースのお人形らしい。 本人曰く俺の観察を目的に作られたとか、平凡の観察者にしてはやりすぎだと思うし宇宙から覗く技術は無いのかと思った。 俺「あっ、雨かよ!」 なんとも平凡なリアクションだろう、傘を持ってない時にする平凡なリアクション。 優真「………」 俺「早く、走るぞ!」 別に観察の手伝いをすると言う問題ではない、勝手に濡れられても後で困るのは俺だから手を引く。 優真「一、私は傘持ってない…」 俺「だから雨宿りのために屋根のある場所に走るんだよ、理解できた?」 シャッターが閉じたままの通り、小さい頃はゲームセンターだった所に避難した。 俺が小学校の頃はよく遊びに来ていた、商店街と言えるほど広く無い通りだ。 俺「雨、強くなってきたな」 優真「一は水嫌い?私は濡れるの嫌いじゃないよ?」 俺が受け入れる様になってからよく質問をして来る様になった優真、優真の居た星には雨と言う概念が無いらしい。 俺「上から降ってるのは雨な、俺も嫌いじゃないけど苦手な人も居るな」 優真「寝ながら濡れると星に溶けてく感じがする」
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