刺客の来襲

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わからなくもない感覚、一度だけ味わった様な気がする。 優真「一、気分悪い?」 俺「えっ?」 何かを考えていた様だ、一瞬にして消えてしまったが嫌な気分ではあった。 優真「一、遅刻…」 俺「あぁ、たまには遅刻も良いだろうな」 雨は30分以上も降っただろうか、完全に遅刻と言うやつだ。 俺「雨宿りしてて遅くなりましたー」 優真「雨宿りしてました」 授業中には良い注目の的だろう、若い英語の教師はどうして良いのかわからずにおろおろしている。 英語「あっ雨宿りは理由にならないんじゃないかな?」 俺「目の前に困っている女の子がいたら助ける、人として間違った事はしてないと思います、それともボクは透けるの無視して手を引くべきだったのでしょうか?」 なるべくオーバーなリアクションで若い教師の良心をつついてみた、席に着いて良いと許しが出る。 優真「同じ女ならわかりますよね、私は傘を忘れて…」 英語「もう良いです…」 因みにセリフを教えたのは俺、英語の教師なら言い訳には少しだけ自信があったからだ。 俺「ふぅ…」 *「空乃さんにセリフ教えたのあんたでしょ?」 後ろの席から声がする、何かと突っかかって来る樺島菖(カバシマアヤメ)だ。
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