新婚さんみたいです

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「ふ、ふぅ~ふぅ~」 何故かろうそくを消すように息を吐く乙葉。 そこにろうそくはない。あるのは空気と俺の頬だけだ。 「し、深呼吸」 胸を押さえて息を整えようとする。 「ヒッヒッフーヒッヒッフー」 それは深呼吸じゃないから!なんか産まれちゃうから! 「ヒッヒッヒック」 何でラマーズ法からしゃっくりに変わるんだよ…… 「だ、大丈夫ですよね……恋人ですから大丈夫ですよね……キ、キスくらい……キス!?」 自分で言ってて恥ずかしくなっちゃったらしい。 俺としては早くキスして欲しいんだが……もう5分はたったぞ…… 「わ、私……真くんと……そ、添い遂げます!」 いつの間にかキスよりレベルアップしている!? 徐々に近付く温かな吐息。 目をつむりながら唇を震わせる乙葉はなんとも愛おしい。 そんな乙葉を薄目で見ていると悪戯したくなってきた。 乙葉は未だに後数センチの距離で躊躇しているみたいだし、俺からしても良いかもしれない。てかしちゃおう。 目を閉じていて気付かない乙葉の唇にそっと俺の唇を合わせた。 「っ!!?」
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