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「ああ、一発って言うのはだな……」
すかさず天草さんがレイカさんの口を塞いだ。自分の口で。
そのまま濃厚なキスへと移行する2人。
「い、一発ってキスの事なんですか?」
乙葉が小声で俺に聞いてくる。
「たぶん……違うと思う……」
だって今のは明らかに天草さんが慌ててレイカさんの口を塞いでいた。
きっと乙葉が聞いたら真っ赤になりながら倒れてしまうような、そんな言葉を言おうとしたに違いない。
「ま、まさか梅姉……一発って……」
キスが終わったのを見計らって恐る恐る聞いてみる。
「女の私にそれを言わせるなんて、真はドSだな!変態だな!」
聞いただけで変態とまで言われる筋合いはないと思う。
「真くんは変態さんだったんですか!?」
そしてレイカさんの言葉を真に受ける少女が一人……てか俺の彼女。
「違うぞ乙葉……梅姉の言うことを逐一信じなくていいから」
「はい。分かりました」
「言うの恥ずかしいから、今から志郎とやって見せる。だから見ててくれ」
「実践!?てか言うのは恥ずかしいのにやるのは平気なの!?」
流石にそれは嘘ですよねレイカさん……
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