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「彩香!おはよう!」
学校まであと少しの所まで来ると恵美ちゃんの声がした。
後ろを振り返ると、恵美ちゃんと大林がいた。
あれから変わった事と言えば、この二人が付き合い始めたという事かな?
二人があたしの隣に来て、あたしも一緒に歩き出す。
「いや~それにしても森川、お前進級出来て良かったな!留年するんじゃねえかって心配してたんだぜ?」
大林が馬鹿にしたように言う。
あたしは口を尖らせて反論した。
「うるさいわね。勉強出来なくても提出物は死ぬ気で出したのよ。大林に言われたくないわよ!あんただって勉強出来ないくせに」
「俺は体育が素晴らしくいいし、成績はいっつも平均点のちょい下だし?大幅に平均点に届かないお前とは違うしな」
「なんですってえ!」
こんな風に喧嘩しながら登校するのもいつもの事。
二年生でも皆と一緒になりたいな。
騒ぎながら歩いていると学校が見えてきて、門を通ると人だかりが出来ている。
クラス発表の紙だ。
あたし達も人だかりに紛れ込んだ。
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