第3話

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「あんたは関係ないだろ!黙ってろ!」 春樹さんに怒鳴られて、肩をすくめる。 春樹さんは慎二をじっと睨んでいた。 あの時を思い出したんだろう。 慎二はきっと、罪悪感でいっぱいになっていると思う。 そして、慎二が口を開いた。 「悪い…………何も知らなくて……俺」 「今更謝られたって遅いんだよ!!馬鹿みたいにヒーロー面して俺を守った気になってたんだろ!?」 春樹さんは、慎二の胸ぐらを掴んだ。 その瞬間、慎二の目付きが変わった。 とても冷めた目をしていた。 春樹さんは一瞬怯んだけど、すぐに慎二を睨み返した。 「んだよ……なんだよその目は!!言いたい事あるなら言えよ!!」 春樹さんは、胸ぐらを掴んだまま慎二を壁に叩きつけた。 あたしは息を呑んで、慎二の側に行こうとした。 「慎二っ……!」 「来るな!!」 そう言われ、足を止める。 春人さんに肩を掴まれて、あたしは見てるだけしか出来なかった。 慎二…… 「本当に今も昔もウザい奴だなお前はよ……知らないフリして実は知ってたんだろ?俺の事バカにしてたんだろ!?」 春樹さんが肩を震わせながら叫ぶ。 慎二は黙って見てるだけだった。
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