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「…………あの……ずっと気になってたんだけど」
ちょっと空気読めてないかもしれないけど、控えめに手をあげた。
皆が、きょとんとしながらあたしを見る。
軽く咳払いをして口を開いた。
「あの……なんで慎二が学校にいるの?もしかして、春樹さんと同じ方法……?」
慎二は、退学したはずだから学校にいるはずないのに、すごく気になっていた。
でも、春樹さんは違う学校の制服を着てる。
……どういう事……?
首を傾げていると、慎二が口元を緩めて言った。
「ああ……俺、再入学したから」
……………は?
え、いやちょっと待って。
え?再入学??
混乱して頭を抱えていると、春人さんが感心したように話した。
「へぇ、試験を受けたのかい?」
「試験?」
春樹さんは、無表情で立っている。
慎二が再入学した事は、あまり興味がないらしい。
「俺、無理矢理退学させられたけどさ……やっぱり卒業したかったんだ。だから学校に再入学出来ないか頼んでみたんだよ。勿論、初めは断られた。でも、頼み続けたら試験を受けて、全教科95点以上とれば、再入学を認めるって言われたんだ。学年トップって事もあって、特例だぞって言われた」
「で……とれたんだ……?」
「ああ。勉強したら全教科満点とれた」
満面の笑みで話す慎二になんか急に脱力感がした。
……でも……
「良かった……」
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