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「…では皆さん。此処で、私立腐女子学園の校則をお教えしたいと思います。皆さん、お手元の生徒手帳をご覧下さい」
蓮が言い終わると同時に、新入生が座っている椅子の手摺りが機械音を上げたかと思えば、手摺りの先の部分が開き、持ち上げられるようにして、赤色のカバーが掛けられた金色の文字で'生徒手帳'と書かれたものが出て来た
新入生達はその光景に驚きと動揺を隠せないといった表情を浮かべざわつくも、蓮の小さな咳ばらいでシン…と静かになった
「…では、生徒手帳をご覧下さい。初めのページに校則が書かれていますよね?…俺が今から校則を読んでいきますね」
蓮はそう言うと、自分の制服の内ポケットから黒色の生徒手帳を出し、慣れた手つきでパラリとページをめくる
そして落ち着いたようで力強い声で、こう読み始めた
「…'私立腐女子学園校則
一、生徒会の者には必ず敬意を払い、'様'を付けて呼ぶこと
一、生徒会の言葉は絶対である
一、学園からの許可無く学園を出ることを禁ずる
一、身内以外への学園外接触を禁ずる
これらを破った者は罪人とし、学園から永久追放とする'」
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