京都、壬生浪士組

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  「うるさ…」 『やはりよい……楢を泣かした訳じゃしお主、大人しくくたばってくれや』 自分から話かけていたにもかかわらず無視した女は、素速く取り出した扇子で相手の後ろ首を殴りつけた 当たりどころが悪かったのか不逞浪士は気を失い子供、楢は女のもとへ歩み寄る 「お姉、ちゃ……」 『怪我はないかの?』 楢が小さく頷くのを確認すると女は涙をぬぐい取り、柔らかい笑みをみせその場から立ち去ろうとする 「ちょっとアンタ!何やってんの!?」 苛ついていた総司だが今は更に苛ついているようだ  
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