魔王は探索を始めた。

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幻想郷に来てはや数日。 私は魔法の森とか言う場所に来ていた。 というのも、私が今まで破壊したり侵略した世界には存在していなかった物が、昨日ここに来た時に見つけ、また見つけられそうな気がしたからまた来たのだ。 何?よくある挨拶廻りはしないのかって? 私が挨拶廻り(カチコミ的な意味で)なんかしたら、それこそ全ての拠点を潰してしまうのでね。 まぁ、自身の力はこの世界(幻想郷)の許容量ギリギリまで抑えてあるから大丈夫だとは……思いたい。 しかし………… 「魔法の森というだけあって、ここの空気は魔法なんかを使う分には良い場所だな。」 全てのマイナスの始まりたる私にとっては、中々過ごしやすい環境である。 人里にいた半人半獣曰く、普通の人間ならばここに来るとキノコの胞子の影響で迷ったり、幻覚を見てしまうと言っていたが、まぁ普通の一般人なら仕方ないのかもしれないな。 むしろここに来て平然としていられる奴は、外来人や人以外と言えるだろう。 ちなみにだが、人以外というのは、妖怪やら何やらといった、人ならざるものに当て嵌まる。 外来人?私の殺す標的以外の何物でも無い。 「だがまぁ、そう簡単に見つけられそうにも無いのだがね。」 と、一人呟きながら木々の根元や草花を観察しながら森の中を進んで行く。
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