魔王は幻想入りした。

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「つまり、殺しOKという事だな?」 「えぇ。 ただ最近の外来人は能力開花したら、大抵強力な能力ばかりに目覚めていることが多いから注意したほうがいいわ。」 「成る程。 まぁ私の場合、 『外傷は飾りです!偉い人にはそれがわからんとです!』状態だから大した事無いな。」 「……慢心しているとやられちゃうわよ?」 「どこかの誰かが『慢心せずして何が王か!』なんて名言も残しているがな。」 それに私自身、死なんて物は無いし、困ることは無いだろう。 「そう、まぁいいわ。 それで、やることは決まったわけだけども、とりあえずこれからどうするつもりなのかしら?」 そうだな……。 とりあえず、拠点となる住居を作った後、各地を襲撃、でそこらにいる外来人とやらを狩る……位か。 「まずは住居を作ろうかと思う。」 「そう。 それじゃあ私は帰るけど、やりすぎないでよね? 絶対よ?絶対だからね?」 「つまりやれ、ということか。 理解した。」 「いや、振りじゃないから!?」 「はっはっはっ、そんなこと私が一番理解しているつもりだよ。」 「本当に大丈夫かしら……。」 がっくり、とうなだれているが、まぁ仕方が無いだろう。
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