汽車

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次の日からも卒業するまで行ける日は毎日、校舎裏へ行った。 ただ、今までと違うところがあった。 また彼女が話しかけてくれるんじゃないかという淡い期待を抱いていた私は、わざと昼休み前の授業の片付けをゆっくりして、教室から校舎裏に行く時間を稼いでいた。 しかし、彼女から話しかけてくることはなく、私も彼女に話しかけることはなかった。 ――発車します。ご注意ください。 空気が漏れるような音とともにドアが閉まり、徐々に汽車が速度をあげていく。さっきまで窓の外にあった小学校は、いつの間にか消えていた。
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