汽車

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これは一体なんなのだろうか。 汽車に揺られて私は何処へ向かうのだろうか。 あまりに非現実的すぎて思考が追い付かないまま、徐々に汽車が速度をおとしている事を感じる。 また何処かへ着いたのだろうか。 ――まもなく、○×中学校です 窓に目をやると、一瞬、目を開けられないような光とともに映し出すものを変えた。 さっきまで真っ黒だった窓には教室が映っていた。 休み時間だろうか。皆がそれぞれグループを作って談笑している。 そこには違和感があった。 この違和感はなんだろうかと、教室を見渡してみると懐かしい顔ぶれがあった。
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