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-さよなら、はお別れの言葉じゃなくて
また会うための約束なんだよ-
少し伏し目がちに歌っている彼女を見て、僕は思った
いつまでこの子を守ってあげられるだろう
いつまでこうして幸せに過ごしていられるだろう
僕には彼女を不安にさせたいようにどんなときも笑顔を絶やさず、いつでも味方で側にいて、時には怒り、時には一緒に笑い、涙を流すことぐらいしかできない。
だがもし僕がいなくなったら、彼女はどうなるだろう?
考えれば考える程恐くなる。
彼女はいわゆる“良いところのお嬢さん”だ。
貿易企業の社長である父親は年中海外を飛び回り、妻である母親もつきっきりだ。
そのため幼い頃からまともに両親からの愛を直接感じていない
とても素直な子だが、依存性が高く、過度の心配性なのだ
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