第1章 ハジマリ

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俺の名前は遠藤 学(エンドウマナブ)。一般的な高校生のはずだった。あの時までは、   「それでは、 ゲームを始めよう。」   何故か俺はゲームに参加している。しかも、生死を賭・・・。おっとこれはこの時点ではまだ知らなかったんだった。何故こんなことになったのかだって? 思い出せる範囲でそれを話してみようか。    俺はいつもの通り親友の山下悠樹(ヤマシタユウキ)と共に学校に向かっていた。最近は親友のうちに泊めていただいている。えっ、親友なのに堅苦しいって?それは俺の状況を考えるとこんな危険なことをしてくれているのだから感謝してもし尽くせないんだ。だって     借金取りから逃走中   なのだから。俺は今母親と弟の3人暮らし。父親は自分の会社をこの不景気で倒産させてしまってから、酒に溺れるようになった。しかし、ある日何もいわずに出て行ってしまった。俺たちを捨てて出て行ったと思っていた。しかし、数日後    警察です。お宅のご主人と見られる人が転落死した可能性があるので、署まで確認に来ていただけますか?    そう、親父は自らにかけた生命保険を生活に使うために自殺したのであった。たしかに抵抗の跡があるようだったが、遺書を残したのがまずかった。それにより警察は「自殺」と断定。生命保険は水の泡となった。その遺書には
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