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ツァイスは走りながら叫ぶ
「何なんだよアイツらぁぁぁ!!!」
「何をしている、ツァイス」
怒っているように彼女は追いついたツァイスに向かって言う
「2人とも捕まえろ―!!」
振り返って見ると大勢の兵士達が追って来た
「もう勝手に仲間にされてるぜ?」
ニヤリとツァイスは笑う
「…勝手にしろ」
ノヴァは眉を寄せて複雑そうな顔をした
「じゃあオレの勝手に」
ニッと笑ってツァイスとノヴァは街を走る
「おい、ノヴァ!」
「何だ!」
ツァイスは横に抜ける道を指差していたので迷わずそれに従う
「行き止まり…ツァイス!」
「まぁ、落ち着けって」
その落ち着いた声にノヴァはイライラさせられた
「お、見つけた!」
ツァイスは大きな木箱を蹴破りそこからバイクが出てきた
「なんだコレ?」
「足は速い方がいいだろ?」
バイクにまたがりノヴァに後ろに乗るように示す
「しっかり掴まってろよ!!」
「……む?」
ノヴァは言われたとおりにツァイスに掴まった
―危険な感じが…
嫌な予感がした
「ここだ―!!」
兵士が横道の入り口に集まっている
「ぶっ飛ばすぞ!!」
言った通りにツァイスはぶっ飛ばした。
そりゃあ、もう
「う~~~!?」
ツァイスに必死に掴まっているがノヴァは、初めての体験なので目を回している
何とか兵士達の大群衆を抜け、街の外へと出れた
「ふぅ、やったな!」
ツァイスは満足そうに言う
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