9人が本棚に入れています
本棚に追加
あの兵士達は魔物に手をつけられなくなり退却していくのが見えた
「はた迷惑な!」
「ああ全くだ」
ツァイスの吐き捨てた言葉にノヴァも同意した
ノヴァは魔物の後ろに回り込みながら拳銃を撃つが表面の硬い鱗によって全てを弾かれたその時、
「うぁぁっ!」
魔物の尻尾が彼女の横腹を叩くようにぶっ飛ばした
「ノヴァ!!」
応戦していたツァイスはボールのように遠くへ転がりやがて止まった少女を目の端で捉え、魔物を睨みつけた
「壱の型…睦月!」
敵に衝撃波を与え、蹴りをお見舞いする技をツァイスは使う
あくまでもこの技は我流だ
「マジで硬えのな…」
ギャャャャャア!
魔物がいくら硬い鱗で物理的攻撃は効果が無くても、衝撃波なら多少なりとも効くと思ったのだ
「もう来ないと思ったぜ!」
「…悪い!」
やっと起き上がったノヴァが来た
―物理的攻撃が効かないなら…
あまり使いたくなかったが今は致し方ない
「!」
すると魔物は突然火を吹いた
2人は素早く魔物から距離をとり、離れる
最初のコメントを投稿しよう!