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「敵襲―!敵襲―!!」
「!」
ついに追ってがここまで来たか
「王子!お逃げ下さい!」
近くにいた騎士がそう言うが退くわけにはいかない
―これは僕の責任だ
ジークは腰に提げてあった細身の剣を抜いた
「僕は引かない、この剣と我が国エルトラムの誇りにかけて」
テントから出て彼は戦場を駆けた
・ ・ ・
「何をそんなに焦っている?」
ツァイスの焦りを感じたのかノヴァは尋ねてきた
「…親友が危ないかもしれない」
「1つ言っておく、焦りは次の焦りを生む。」
ツァイスは苦笑しながら礼の言葉を述べた
「!なんだアレ!!」
そこは戦場と化してした
血の匂いや煙がそこを支配する
「戦が…」
2人は呆然と見ているとツァイスは探していた姿があったのに気づいた
「ジーク!!」
「ツァイス!!」
剣を持ち、彼は駆け出した
「どけ!」
死なない程度に加減してツァイスはあの時に見た、所属の解らない兵士達を斬る
「はぁっ!」
ジークが敵の肩に剣を突き刺し抜いた瞬間、こちらに向いた
「ツァイス?どうしてここに君が…!?」
ジークは目を見開き驚いた
「話は後だ!今は何とか退けるぞ!」
「あ、ああ!」
その時、背後からツァイスに槍が振り落とされようとしていた
「ツァイス!」
「なっ!」
危険を察知し、ツァイスに知らせるが防御が間に合わない
危機一髪という時に2つの銃声が鳴り響き、兵士は倒れた
「言ったはずだ、焦るなと」
ノヴァがツァイスの危機を救ったのだ
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