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ツァイスは目をひそめながら手で目を覆い隠し、光から何かが出るのを見た
「!」
突然光は収まり手を降ろすと、白銀の長い髪に血のような紅い瞳を持った少女がいた。
「ベクトル…?」
ツァイスを見て驚いたような顔をして誰かの名前を言っていたがすぐに冷静な顔になる
「…お前誰だ」
「いや、お前こそ誰だよ」
彼女の質問にそうツッコむと少しの沈黙が流れる
「私は…」
少女は台座の横にある天使の石像を見た
―虚無の天使ノヴァ…全てを無くした私に相応しいか
そう心の中で呟き少女はツァイスに視線を戻した
「私はノヴァ」
「ノヴァ…オレは情報士ツァイス、ここに秘石があるって依頼を受けたんだが…」
ツァイスは台座にある秘石を見た
その秘石を少女…ノヴァはそれを見て、手に取る
「これはただの石ころ…つまり宝石だな」
ノヴァは近くで宝石を見た後、ポイッとツァイスに向かって投げる
受け取った彼は急に喚いた瞬間にノヴァは体をビクッとさせた
「やっぱりあんな依頼受けるんじゃなかったぁぁぁ!!」
頭を抱えてツァイスが叫ぶと最悪のタイミングで異変を嗅ぎつけた兵士達が来た
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