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「今日のオレ、何でこんなについて無いんだ…」
ツァイスはもう泣きそうな声で腰に提げてあった剣を抜く
その剣は普通の剣の半分位の長さでそれを逆手に持って構える
―相手は十数人か…
辺りをざっと見てツァイスはヤバいかもしれないと内心思っていた
しかもノヴァを守りながらの戦闘だと正直かなりキツい
「かかれ―!!」
兵士達が一斉にこちらに向かってきた
「クソ!」
ツァイスは庇いきれるかと思った瞬間、ふぅ…と小さなため息を誰かがついたかと思った時
ド―――ンッ!!
神殿が壊れない程度の爆発が起こり兵士達は吹っ飛んだ
「私には果たさなければならない使命がある。邪魔をするな」
ツァイスはぽかんとしながらノヴァを見つめた
「ツァイス、私はもうい…く…」
バタンと急にノヴァは倒れた
「お…おい!」
ツァイスは倒れたノヴァに駆け寄ると何事か呟いていた
「秘石を…壊さなけ…れば…」
―こいつ秘石の事を…!?
ひとまず自分の部屋に戻ろうとツァイスはノヴァを背負い、神殿から出た
まさかこの出逢いが少年と少女の運命を変えるものだったと2人はまだ知らない
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