旅立ち

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卓に散らばったお金を見てツァイスは絶叫した 「…おごって貰った礼だ、1つだけ教えてやる。」 嘆息したノヴァは椅子から立って言う 「秘石には関わるな」 「!」 ―やっぱり秘石の事を…! それだけ言うと彼女は食堂を出た 「待てよ!」 ツァイスはノヴァの腕を掴み引き止める 「何をする」 不服そうに眉をひそめながらノヴァはツァイスに向き直る 「オレは情報士!依頼を達成して情報を届けるのがオレの仕事だ!!」 「…!」 『オレは騎士!人を守るのがオレの仕事だ!!』 ―本当に似ている… ハッとして冷静を装う 「お前には関係ない、その依頼も今すぐ断れ」 ノヴァがそう告げた次の時 「いたぞ―!!」 見たことのない所属の兵士達ががこちらに向かってきた 「ついに来たか…」 ノヴァは兵士達を一瞥した後、走る 「ノヴァ!」 ツァイスはノヴァを追いかけて走る
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