************第5章************

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私は黒崎さんに強引に背中を押され席に着いた。 正直あの場から離れる事が出来てホッとしてる自分もいた。 あのまま居ても何にも言えなかったと思うし、余計に龍人先輩を困らせるだけだもん・・・。 そう思ってはいても、考えてしまうのは・・・せっかく誘いに来てくれたのに私あんな態度とっちゃって・・・龍人先輩どう思ったかな・・・ と、そればかりだった。 私が考え込んでると 「折原さんごめんね。ちょっと強引過ぎたかもって反省してる。」 と悲しそうに黒崎さんが言ってきた。 私は手を顔の前で振りながら 『黒崎さんは謝るような事、何にもしてないよ!!寧ろ良かったと思ってるくらいだもん♪』 と少し無理をしながら黒崎さんが気にしないようにと笑った。 黒崎さんは 「それもそうだよね。龍人様、眉間に皺が寄ってて凄く怒ってたし・・・。」 と心配そうに言ってきた。 龍人様?? 少し呼び方に疑問が沸いたけど・・・ 後の言葉に頭が真っ白になっちゃうほどの衝撃を受けた・・・。 私・・・嫌われちゃったのかな・・・。 龍人先輩の親切を仇で返したみたいなもんだし・・・当然だよね・・・。 そう思うと・・・胸がズキッと痛んだ・・・。 自分で招いた結果なのに・・・悲しくて涙が堪えきれず溢れ出す。
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