************第5章************

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俺が話すのを黙って聞いていたメンバー・・・ 「確かに気にかかりますね・・・。」 と最初に切り出したのは玲二だった。 その後に続くように 「そうだわっ私が真凛ちゃんのお家に電話してみるわ!!お母様に真凛ちゃんの様子をそれとなく聞いてみて帰りにでも皆で寄りましょうよ。・・・悩んでるんだったら一刻も早く力になってあげなくちゃ!!」 とよっぽど真凛がお気に入りなのか静香が珍しく熱くなって言った。 亮輔も 「静香に賛成だ。折原は生徒会メンバーで立派な儂等の仲間じゃからな!!」 静香と同様に鼻息荒く言う。 それらを聞いていた政光も話しに乗るなり 「亮輔達が言う事は最もだな。そうと決まれば・・・静香頼んだぞ!!」 と言うなり、皆もそれぞれに持ち場に戻って行った。 俺はメンバーのお陰で徐々に冷静になっていったのだが・・・ 真凛の家に電話を掛けた静香から思わぬ返答が返ってきた。 昨日から金森の家に真凛が泊まってると言うのだ・・・。 俺は今まで以上の嫌な予感に襲われ・・・自分でも分かるくらいに戻りつつあった冷静さが失われていくのを感じた。
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