************第5章************

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ざわめき出す気持ちを抑えながら・・・ パソコンで金森が入院してるであろう親の病院を調べ電話番号を入手したと同時にかけた。 外れて欲しかったが・・・ 俺の読み通り金森の所に真凛は居なかった。 それもそのはず金森は病院で療養中・・・しかも次の日は学校もある・・・泊まるなんて事は考えてもオカシイだろう。 じゃあ真凛は一体何処に居る!? 「速見先輩!!真凛に何かあったの!?ちょっと聞いてるん・・か・・・」 俺は居ても立っても居られず金森が電話越しに叫んでいたが構わずそのまま飛び出した。 真凛・・・ 一体・・・何があった!? ・・・お前は今、何処にいるんだ・・・ 俺は真っ先に1―Bの教室に向かい勢い良くドアを開け 「・・・すまないが黒崎を借りて行く」 と授業をしていた安藤に言うと切迫した俺の状況か分かったのか 「それは良いが後で報告するように。」 と快く了解を得た。 いち早く状況を理解した松田が黒崎を連れて来るのを確認した俺は人目の付かない階段脇に移動した。
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