************第5章************

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ナンコール目かに出た男は 「んあ~?誰だよっこんな朝っぱらから!?」 と寝てたらしくカナリ不機嫌だった。 俺は気にせず 「低血圧は治ってないみたいだな・・・。」 と飽きれながら言うと・・・ 「んっ!?その声は・・・龍か!!久しぶりじゃねえか♪」 と俺だと分かると嬉しそうに言ってきた十夜。 十夜は中学の時に族関係で知り合った言わば戦友だ・・・ 一瞬懐かしく思ったが・・・そうもしていられない俺は 「悪いがゆっくり話してる暇はない。仲間が・・・金城高校の奴等に拉致された。」 と本題を切り出した。 十夜は 「何っ!?」 と急な話しで少し驚いた声をあげたが・・・ 「・・・なるほど・・・でっ龍がキレてる訳かっ!!もちろん俺も参戦するぜっ♪」 と頭の回転も早い十夜は少し話しただけで電話した理由まで理解し返事をしてきた。 俺は 「初めから、そのつもりだ。俺は駅裏の空き地に向かっている。十夜も10分で来い!!」 と言うなり電話を切った。 切る瞬間に叫び声が聞こえたが・・・ 電話を切ると 「十夜って、嵯峨浪高校を締めてるあの十夜かっ!?」 と政光が驚きながら言ってくるのに対して 「他に誰が居る。」 と俺は飽きれながら返し、空き地に向かう足を早めた。
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