************第5章************

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空き地に着いた俺は松田達を見つけ近いていくと・・・ 顔面から血を流し呻き声をあげながら倒れている金城の制服を着た2人が目に入った。 それを見た政光は 「派手にやったねぇ~♪」 と冷やかしながら倒れているソイツ等を繁々と眺めていた。 俺はそんな政光をほっといて松田に向き直り 「全て聞き出せたのかっ!?」 と聞いた。 「はいっ!!多少、手荒くなりましたが・・・この2人も彼女の拉致に関わっていました。総勢5人で彼女を拉致し、いつもの場所に連れ込んだようですが・・・それが金城高校を締めている朝倉に話が漏れて今は北倉庫に移されたようです。」 松田の話しを黙って聞いていた俺だが・・・ 「拉致した理由は何だ!?」 と俺は1番気になっていた事を聞いた。 松田は俺から顔を反らしながら・・・ 「その5人の中に黒崎の従兄弟が居て彼女を学校に通えないくらいに・・・その・・・・身も心もボロボロにするようにと黒崎から頼まれたらしいです・・・。」 と青ざめ言葉を濁しながら言うのを冷めた目で聞いていた俺は・・・ 怒りで自我を失いそうになりながらも倒れている2人を蹴る事で耐えた・・・。 「龍がそこまでキレるとはな!?よっぽど大事なお嬢さんなんだなっ♪」 と、いつの間に来たのか十夜が驚きと好奇心を交えて言った後・・・ 急に真面目な顔をすると 「それなら尚更、助け出すのが先だろ!?」 と頭の冷める事を言われ・・・ 俺は軽く頷くと倒れているソイツ等をその辺の端に転がしとくように命じた後、北倉庫へと向かった・・・。
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