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龍人達が真凛が居ないと気付いた、その頃・・・
真凛は目を覚ましベットの上でボンヤリとしていた。
少しづつ意識が戻ってくるにつれて周りを見渡した私は
『・・・ここ・何処・・・!?』
と掠れた声で呟いていた・・・。
薄汚れた壁
窓もない
あるのは私の座ってるベットだけ・・・
豆電球のようなオレンジ色の光りに包まれた薄暗い部屋には私以外に誰1人居なかった。
とにかく部屋を出たら分かるかも知れないと動こうとした私は、身体のあちこちに痛みが走り・・・
『・・・ど・・て・・・!?』
と自分が発した声さえまともに出ない事に気付いた・・・。
私は不安にかられながらも自分の身体を調べてみると・・・
口の端が少し切れ、左の頬っぺたにまだ少しヒンヤリとした湿布らしき物が貼ってあった。
お腹にも痛みがあったので見てみると青アザもあるし、あちこちに擦り傷もみつけた。
制服だって下のスカートはそのままだったけど・・・上は知らないパーカーを着ていて中を調べるとブラウスのボタンが殆んど無い状態だった。
訳が分からなくて震えてくる身体を抱き締めながら・・・
少し落ちつかなきゃっと深呼吸をした後・・・覚えてるところから振り返り思い出していった。
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