私なんて必要ない

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『あの…つかぬことお伺いしますが天井に誰か居たりします……?』 顎に手を宛ながら名前は確かー やまーやまぁ…やー なんだったけ? 確か私が演じた時の隣役だったんだよなぁ… と一人頭をまた抱えてると真顔をした土方が 「なにか感じんのか?」 と詰め寄って来たので 『いえ感じると言いますか……誰かいるようなそんな気がして』 唸るように言う私を見て 土方さんは、またさらに疑いの眼差しを向け控え目に 「……お前長州の間者か……?」 等と聞かれ私は数回目をパチパチさせ首を傾げながら 『患者……?私はどこも悪くはないですが』 「は?ふざけてんのかテメェは!」 『ぅえ!?ふざけてないです!』 「その慌てぶり……やはり長州の送り込んだ間者か……おい丞!」 至って真面目に答えたのにこの仕打ちは酷い…… しかし丞とは誰ぞや……? ん?たしかドラマに出ていた隣役者の……丞……すすむ…… やー、やまぁ……
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