私なんて必要ない

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「はぁ……とりあえず俺の一存じゃなんとも言えねぇ」 となんとか声を絞り出しながら、話始める土方さんは沖田さんに皆をここに呼ぶように言い部屋から出した。 「はぁーい……沙織さん、後で未来の話聞かせてくださいね」 頷き立ち上がれば、よほど興味があるのだろうか私に笑顔でそう言い出ていってしまった…… しかし、私は今更になりながら不安を感じていた。 日本人である私だが、彼らから見れば間違いなく異人なことは確か。 それをいかに利用しながら生きていくかが大事になってくるのだ。 それに私はこの人たちの末路を知ってしまっている… 役作りのため、知識を増やすのに小説で読み漁りながらいたためだ。 そもそも流れてきに見れば今の時点で彼らは新選組と名乗っている…… 一体今はどこら辺の話なんだろうと一人考えていると なにやら視線を感じ天井を見上げるとうまく自分の姿を殺しているが、誰かいることがわかった。
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