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「ライ無事でよかった」
金色のわっか
整えられてる無精髭
威厳のある雰囲気と面持ち
「お父様、心配をおかけいたしました」
私の父親、ゼウス。
「無事なからそれでよい。それより縁談の話じゃがぁ―....」
お父様の口から連なる知らない人の名前
「わしはルアをお前の婿にしたいと思ってる」
ルア、よく聞く名前
どうやらお父様のお気に入りらしいの
「お父様すみません。少し1人にしてください」
「あぁ、分かったよ」
それだけ言うと部屋を出ていく
私は気絶した後
どうやら黒髏が天界に私を連れてきたらしい
「大事な姫様、殺していい?」
黒髏が言った言葉
薄ら意識の中で聞いた
「忌まわしの黒髏だ!兵を要請しろ」
大騒ぎの天界
あぁやはり、天界では悪魔は嫌われもの
槐 を 好 き に な る べ
き じ ゃ な か っ た わ
私が天使である以上
槐が悪魔である以上
結ばれないのだもの
いくつかの銃声の音が響いたのち
身体がふわりと浮いた
黒い塊が堕ちていく
紅色の液体を散らしながら
黒 髏 が 撃 ち 殺 さ
れ た の ?
事態が分からないまま
部屋に運ばれ今にいたる
黒髏は死んだのかしら?
槐はどうしてるのかしら
もう1度下界に落ちれば
会えるのかしら
そっと部屋を抜け出す
天界にある黄泉
天界、人間界、下界を繋ぐ泉
泉にそっと身を投げる
意識がとうのいて
まるで夢をみてるかのような感覚に陥る
それが終わると目の前が真っ暗になる
初めて下界に落ちた時と同じ感覚だわ―...
見えない漆黒の闇が身体を蝕むような
なんとも言えない恐怖感が身体をかけめぐった
怖い。
けれど
今 す ぐ 会 い た い の
薄れゆく意識の中は全て槐でうめつくされてる
少 し し か 知 ら な
い 槐 の 事 が と て
も 愛 お し い の よ
と て も と て も 愛
お し い の
ふ ふ 可 笑 し な 話
ね
本 当 に 貴 女 の 事
何 も 知 ら な い の
に ね
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