=灰色

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 槐 を 好 き に   な っ ちゃ っ た  の あかん どないしよ うち夢みてるんかな? 「だってさ、槐の返事は?」 鼻で笑かのような嘲笑いを浮かべたw でも目線は優しい 「槐、俺を裏切らないよな?」 急に挑発的な視線を送ってくるw ごめんなぁ 「うち裏切ってしまうわ、だってな?うちもライが好きなんやもん」 wの横をすり抜け ライに抱きつく 「ぇ、」 驚きの声をあげるライ 「今さら冗談とかなしやで?惚れさせた責任とってやぁ」 にかりと笑うと ぎゅっと抱きしめ返してくれた ライの独特な匂いが鼻をかすめる 甘い甘い果物のような匂いが 「ふふ、ちゃんと責任とるわ」 耳元で聞こえる声 伝わる鼓動の音 鼻を擽る香り すべてがうちを虜にした 幸せすぎてwが部屋を出てったのに気付きはしなかった 「好きって不思議やね、心が暖かくてふわふわしとる」 少しうちより高い位置にあるライの首元に顔を埋め 甘えるようにすりついた 心がポカポカしてふわふわしとる wに対して感じた好きとはまた違う好きや なんて言うんやろ... wは一緒に居たら楽ちゅーか落ち着くねん せやけどライと居たら胸がぎゅっと締め付けられて バクバクすんねん でも決して居心地が悪いわけやない 「不思議ね。なんだか満たされた感じがするわ」 背中に回された手 うちより少し大きめの柔らかい手 うちより大きめの 背丈  翼  手  全て うちより 大きいライ でもな、うち思ったんやけど 「きっとうちの方がライをすきやな」 好きの大きさだけは負けへんよ? 「あら、私の方がきっと好だわ」 ほっぺたをむにゅりと掴まれた 「いーや!!うちの方が好きやね!」 むぎゅりとほっぺをつまみ返してやった
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