=灰色

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体の中が冷たい 心臓の鼓動と血の流れる感覚が鮮明に伝わってくる どく、とくん、どくん、とくん 目の前が暗い         音がきこえない なんやろ 苦しい... うち死ぬんかな? wを裏切った罰やね。 wごめんな 堪忍してな ライうちもーあかんわ 心臓の鼓動すら聞こえんくなってきた 不意に唇に触れた何 音も聞こえなくて 目も見えないのに 何かが触れたのは分かったんや 「槐おきろ」 w? 目の前にはwのドアップ 頭がズキリと痛んだ 「槐、よく聞け。」 「なんや?」 ほっぺたを優しく両手で包まれる 「お前は1度死んだ。」 さっきの闇に侵食され 光が閉ざされる感覚がよみがえる 「だが、生き返った。いや..生き返らせた。」 一瞬目を反らしたが また真っ直ぐに見つめられる 「死んでまでライと居たいか?」 優しいwはうちが泣くのを見たくないと何時だがゆーてた wは泣くたび何時もこうきく 「なぁ、槐...それで幸せ」 そっと涙を拭われた 「お前はそれで幸せか?その涙はなんのため?」 問うようなゆっくりとした口調 「うちね?さっき死ぬ思たら淋しくて悲しくて恐かった。せやけど...wを裏切っても下界に帰れんくても、」 うちが言ってる事は多分まちがいやけど せやけど 「ライと一緒に居たいんや」 またポロポロと泣くうちに wは満足気に笑った 「うち、今幸せだよ?ライに会えて知らん感情がいっぱいでてきたんや」 wは微笑み、時々相づちを打ち うちの話を聞いてる 「下界でもライがいるならええと思った。なにより大好きやったwさえ、要らないと思った」 真っ直ぐに見つめたうちの瞳に 悲しそうにwは笑った 「俺は要らない...か。これで誰からも必要とされなくなったな」 苦笑まじりに呟くと 真っ黒い羽を広げ 闇に紛れてしまったw 「w!!」 大きな声で呼ぶと空からゆっくりと1枚の羽が降ってきた 「大丈夫...すぐ帰るよ」 どこからともなくwの声が響いた wの布団にくるまり 独りの寂しさに震えてた
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