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街らしき場所で一際大きな家の前にとまると
窓をあけ勝手にはいってく槐
いいのかしら?
「wまた寝れないんやろ、お友達つれてきたで?」
私をおろして
ベットの上にいるその人に駆け寄ると抱き締めた
なんだかちょっとジェラシーもやしちゃうわ、ふふ
「wあんなこの子ライゆーんやて」
「ライ?」
澄んだ声
よく響く心地よい音質
本に書いてあったとおり
魅了されてしまいそう
「ハァ、はぁ、ハァ、はぁ」
浅い呼吸を繰り返すその人
槐はwと呼んでいた
「槐、家に帰れ。天使が墜ちてきたらしい...外のみんなが騒いでた」
内心ビクリとなる
墜ちてきた天使は紛れもなく
わ た し の こ と だ か ら 。
「そうなんや、じゃあ今夜はwのうちにお泊まりせなね」
「はぁ?」
会話をする2人
私からは死角になって
槐と話してる人の顔はみえない
「だって外は危ないんやろ?ほんなら此処に泊まるしかないやん」
って嬉しそうに笑ってる槐
「はぁあ、分かったよ。ライだっけ?あんたはどーする」
起き上がり私を見てくる
初めてみた姿
まさに忌まわしの黒髏だった
「っぁ、」
「ライも泊ってくよ、ええよな?」
息がつまった
美 し い
まさにその一言しかおもいつかい
「槐の友達なんだろ?なら泊めてやる」
苦しげにニヤリと笑う姿にまた
魅了される
「ありがとう」
内心ドキドキしてるのを悟られないようにゆっくりと微笑んだ
「...槐、お前の友達良い奴っ」
嬉しそうな笑顔をもらす
忌まわしの黒髏
「あぁ、うちの友達やからなっ」
黒髏の笑顔に嬉しそうにかえす槐
なんだか私まで嬉しくなった
「w、ちょっと待っててな?」
そう言うと槐は私の背を押して窓の方へと行く
カーテンに隠れると抱きつくような形で
私に耳打ちしてきた
「wはこの世界でもライが居った世界でも恐がられてんねん。せやから、恐がらんでくれてありがとう」
ぎゅーっと締め付けを強くする槐に何故か胸が高鳴る
ど く ん ど く ん ど く ん
「ライ思ってたよりええ奴やね、うちライの事すきになれそうやわ」
槐が言ったなんでもない一言
友達として言われたものだと知ってるけど
この時に私は槐におちた
槐 が 誰 よ り も
愛 し い と 思 っ た
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