蒼羽色の天使

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「w、お腹へったんやけど何かあらへん?」 しばらく楽しいお喋りをしてたら槐がお腹が空いたと言い出した 「ライと一緒に食堂に行ってこい、俺の晩飯がある」 ゆっくりと槐の頭をなでる黒髏 「w食べとらんの??ほんなら一緒に行こ」 槐がぐっと手を引く だが黒髏はその手をゆっくり解いた 「まだ、みんな起きてるから。俺はみんなが寝た後に行くよ」 赤い目を伏せ小さく首をふる 人と会うのが嫌いなのかしら 「ダメや、みんながwを恐がってるんは知ってるけど…でもうちが居るから大丈夫や!!」 おかしな槐 あなたが居ても恐怖は恐怖のままなのに 「私もいるわ。みんなで食べましょう」 でもそんな可笑し話に付き合うのも悪くない 「...わかった」 そう言うと黒髏はカーディガンを羽織り 前髪で目を隠した 「行くぞ」 黒髏が廊下を歩けば使用人が騒めいた 「waif様、どちらに行かれるのですか?」 たぶん使用人の中では偉いと思われるお婆さんが 黒髏に話し掛けてくる 潤んだ瞳 微かに震えてた声と唇 一目で分かる。 この人は 黒 髏 を 恐 れ て る と 「ご飯食べたいってうちが言ったから食堂いくんよ。」 「さようでございますか。」 ほっと安堵の息をもらした使用人 「ねぇ、槐」 「説明は後でしたる」 小さく耳打ちすると、槐がそういった 食堂につくと色とりどりの食材が並べられていた ほわりと温かそうな湯気と共に 鼻をくすぐる薫り 大きなステーキ肉に食い付く槐と ナイフで丁寧に切り分ける黒髏 育ちの違いかしらね 「槐ナイフ使え、持ち方はこう。この前も教えただろ」 槐を後ろから抱き締める形で教える黒髏 黒髏にジェラシーもやしちゃうわ 「はぁ、馬鹿。ライを見習え」 そう言うと槐は私の手を凝視した 「ライは手慣れてんなぁ」 「私はいやってほど食事会に参加してるからね」 私の発言にきょとんととする2人 「なぁ? ライなんでお前はそんなに深くローブをかぶってる」 ゆっくりと黒髏が近づいてくる 「下界の奴じゃないのか?」 ゆっくりとローブが落ちる 「槐、説明しろ」 色を映さないような冷たい瞳が槐に向けられる 怯えた瞳の槐 「私が悪いの、」 射ぬくような赤い瞳が私に向けられた 「俺は天使が大嫌いだ」 始近距離でみた瞳は赤みを増す その声と共に意識は途切れた
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