プロローグ

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三島村 裕子は その日いつも通り 寝坊した。 目が覚めてからしばらくは 布団の中でごろんごろんと 転がり倒し ドアの向こうから聞こえた 母のドスのきいた声で しぶしぶ起きあがった 素晴らしく広い畳の部屋 隅の方に勉強机があるが それ以外は全て畳 左側の壁はなく、 全て障子
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