20人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
桜の香りがする季節には、いつも心の鼓動が激しく鳴る。
嬉しくて。
楽しくて。
哀しくて。
切なくて…。
私という存在の中の感情が様々な形で混じりあい、渦を巻いていく。
その渦が、私の心から溢れ出んとするように、鼓動はどんどん速くなっていく。
いつもはその鼓動の鳴る理由がわからず、ただ無駄にこの季節を過ごしていくだけだった。
でも、今の私にはその理由がはっきりと見えてる気がする…。
最初のコメントを投稿しよう!