『第一章:運命』

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―――チュンチュンチュン 朝日が顔を出すとそれが合図のように小鳥が鳴き始める。 カーテンからは光が差し込め、まだ明るみに馴れていない目に沁みる。 どうも。 赤西 恋(あかにし れん)です。 ちなみに今日から高校二年生になります。 16歳です。男です。 周りからは素晴らしい鈍感と呼ばれてます。 と、まぁ自己紹介は終わりにして。 そろそろ準備します。 "あれ"がくる頃なんで。 ―□―□―□―□―□―□― 俺はベッドから降りてドアの目の前から少し離れた所に立つ しばらくすると階段を上がってくる足音が聴こえてきた。 足音は俺の部屋へ直行してくる。 走っているようだ。 俺がそんな事を考えているうちにドアをガチャッと勢いよく開けて誰かが俺に向かってハイキックしてきた。 「さっさと起きろバカ息子ーーー!!!」 「はい残念賞~」 そう言いながら横に少しズレるとハイキックしてきたオヤジがその勢いのまま窓ガラスをぶち破って天へ召された。 「相変わらず騒がしい朝だ。」 俺は何事も無かったようにリビングへ足を運んだ。 あ、後でオヤジにガラスの弁償代請求しよっと。
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