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どうりで寒いはずだ。
白く輝く雪が、ひらひらと宙を舞っている。
すっと手を差し出す。
手のひらに触れると、すぐに溶けてしまう。
――儚い。
私たちに与えられた時間は、とても、とても短い。
舞い散る雪が地に触れ消え去るのと、さほど違いはないとさえ、私は思っている。
そんな貴重な時間を無駄使いさせてくれた友人には、お説教が必要だな。
なんて考えていると、さっきまでの憂鬱な気持ちは消え去り、気付けば笑顔を浮かべてしまっているのが自分でもわかる。
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