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お祭りの人混みの中で、放送を聴いた。
風向きのせいで火の粉が降ってきていることを告げている。
この人混みの中では、避けようにもできないだろう。
そんなことを思ったところに、放送は続ける。
『火の粉が降ってきましたら』
『消してください』と。
お祭りの喧騒が一瞬違うざわめきに変わったような気がした。
きっと気のせいではない。私が従姉顔を見ると目が合った。
流れた放送は注意を喚起するものではなく、お願いだった。
余談だが…
その神社の森の名前は
【女体の森】
由来を知りたい。
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