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文月学園に通う平凡な学生である高平優希(たかひらゆうき)は、いつものように過ごしていた。
優希は、テストの点数や体育などいろいろなことをやっても平均的。
ホントに平凡すぎる学生だ。
「よぅ。今日で一年の終わりか・・・。春休みが終わって二年になってもお前と同じがいいぜ~」
優希の目の前の机の上に座って話しかけてきた少年は、片桐聖人(かたきりまさと)。
優希とは文月学園に入ってからの親友だ。
「どうせ、宿題やテスト前にでも教えてもらいたいだけなんじゃないの?」
聖人の言うことを疑う少女は、僕の幼馴染みの柊彩菜。
彩菜とは、保育園にいたころからの友達だ。
「ばっ!ちげぇよ!」
「どうだかねぇ」
「あのなぁ、俺は・・・・・・・・・・・・。」
聖人は何かを言おうとしていたが、途中でいうのをやめてしまった。
額からは、冷や汗がたくさん流れていた。
「まさと、どうした?」
「いや、すまん。ちがわなくないです。」
最初の威勢のよさが消え去り、シュンと縮み込んでいる聖人。
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