その学園、凶悪につき

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「だぁ~れですかぁ! 私のシステム勝手にハックして書き換えたのはぁ! アニメ見てたのに不愉快極まりない画像に変えやがってです!」 まさに間一髪。俺達がバレることはなくその声は床下に響いた。 ……しかしひどく幼げな声だな。 「……なぁ蒼希。この声って学園長だと思うか?」 「……どーだろ。生徒としても教師としても声が異常に幼いよね……」 お互いに声の音量を下げに下げまくって喋る。しばらくこんな話し方してたら読唇術もできるんじゃないかってくらい小さく。 ……とりあえず問題を今更ながら発表しよう。 俺達……いや、全生徒は学園長の声を知らない。どんな時でも沈黙を貫く人だったからな。朝礼でさえ壇上に上がって礼をするだけだし。 でもーーーー 「学園長しかいないよなぁ……。あんな声」 「うん。学園長しかいないよね。学園長ロr……見た目幼いし」 そうなんだ。ベタなのかありきたりなのかわからんが、学園長はもうロr……ロリにしか見えない容姿をしていらっしゃる。 小学生と変わりない身長、体重。やはり小学生と変わりない童顔。そしてつるぺた。たぶん……てか絶対今でもランドセルが似合う人だ。 そんなことを思ってるとまた床下に声が響いた。 「……てめー。そんな趣味がありやがりましたですか……。自分で自分を辱めて、その上強制公開ですか? このドMナルシストヅラ眼鏡蛸野郎!」 「が、学園長……! い、いえこれは私が」 「うっせーです! 言い訳なぞ不要なのです! てめーには私直々に手を下してやるですよ!」 ……ドンマイハゲ。安らかに眠れ。 ……じゃなくて、ハゲなんてどうでもいい。やっぱり今上にいるのは学園長だったんだな……。 しかしハゲはざまぁ……げふんげふん。可哀想に思うが、これは学園長の能力を見るチャンス! 俺は蒼希に頼んで床に工具で小さな穴をあけてもらい、そこから覗くことにした。
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