~華恋~

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今日から俺は高校生!!これから始まる高校生活に期待で胸を膨らませ真新しい制服に袖を通し今まさに第一歩を踏み出そうとしている。   「それじゃー母さん行ってきまーす!!」     「いってらっしゃい!!母さんは後からおまえの学校向かうからね。」     「そんな無理して出席しなくてもいいのに…。」      「そんなわけにはいかないよ…絶対行くからね。」     「わかったよ…じゃもう一回…行ってきまーす。」     「きをつけてぇ~。」     俺は家の扉をあけた!! 俺の通う学校は 『飛翔学園』(ひしょうがくえん)   生徒達が鳥のように空高く大空ではばたいてほしいと願ってつけられた語源があるとか…    ごく普通の進学校である。  高校は歩いていける距離に存在するため俺は徒歩で通うことに、しばらく歩いているとお婆さんが歩道橋の前でたたずんでいる。     「どうしたのおばぁちゃん?」     「いやぁ~荷物が重くて向こう側まで渡れんのじゃ…」     その言葉を聞いた俺は、迷わず荷物を持ちお婆さんと一緒に向こう側の道まで渡った。     「ありがとね~。」     おばあさんはお礼を言うと荷物を抱え去っていく。 お婆さんに向かって手を振っているといきなり後ろから声がした。
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